一度も橋脚に巻こうとしない鯉釣りポイント2
:2017/03/02 :鯉釣りポイント
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仕事が立て込んでおり、すぐにブログを更新できず、今になってしまいました。
前回の続きを書こうと思います。
最初にお断りしておきますが、今回書く内容は、私が同じ釣り場で何度も経験した事実から推測したものです。
あくまでも推測なので、間違っているかもしれません。
ですが推測から導いた戦略で結果が出なければ、推測を修正し、また新たな戦略を試す。
こういうことも鯉釣りの醍醐味の一つだと思っています。
笑いながら読んでいただければと思います。
前回のブログで書いたのは、
このポイントはカーブの始まる内側で、橋脚がある場所です。
また橋脚のやや上手に大きなカカリがあります。
そして、橋脚のすぐ下手、すぐ上手、それぞれにエサを入れてアタって来た場合、
この場所では一度も橋脚に巻く気配がなく、
橋脚下手でヒットした個体は、ひたすら下流に走り、
橋脚上手でヒットした個体は、上流側に走るということでした。
実際の場所を画像で見ていただければ分かりやすいかと思います。
ポイントを上空から撮った画像です。
そして、ポイント周辺を斜め上空から見た画像です。
分かりやすいように、カカリの場所と投入方向に印をつけました。
よく見ると気が付くと思いますが、
ちょうどカーブが始まって少し下手の位置に橋脚があることが分かるでしょうか。
またカカリがある位置はまだカーブが緩い辺りにあります。
そして橋脚の下手はカーブがきつくなっていきます。
この地形だと、
橋脚の少し上手付近から、流れの芯はカーブの外側に少しづつ寄っていくはずです。
実際の現場で見てみると、釣りをする側の岸から数えて最初の橋脚手前と橋脚奥の流れは明らかに違うことが分かります。
橋脚奥は流れが早く、しかも橋脚手前より明らかに深いのです。
これは、流れの芯が橋脚奥を流れているということを表しています。
ということは、
橋脚のある付近では、流れの芯は、本来ならそれほどカーブの外側に寄ることが無いにも
かかわらず、橋脚があることによって流れる場所が狭められ、
余計に流れが早くなるとともに、
カーブの外側に一気に寄っていくと考えられます。
実際に釣り場の投入ポイントについて説明しましょう。
橋脚のすぐ上手と下手と説明していましたが、実はこんなふうに投入していました。
上手、下手の竿、どちらも橋脚からすぐのところに投入しています。
そして上流にあるカカリには鯉クンが居着いているだろうと思い、橋の上から確認したところ、姿を見ることができました。
これらの状況を考え合わせると、私なりの考えはこうです。
橋脚の上手にヒットしてくるのは、カカリ付近に居着いた個体で、
橋脚下手にヒットするのは、流れの芯付近を回遊している個体だと考えています。
そして、
特に橋脚上手でヒットした個体が橋脚に巻かないのは、
おそらく流れの早いエリアに入りたくないからだろうと考えています。
カカリ周辺はまだ比較的流れが緩く、のんびりとエサを捕食することができるんでしょう。
橋脚のすぐ上手ならまだ流れは緩いため、入ってきますが、
橋脚奥の流れの早いエリアには入っていきません。
また橋脚上手の場合、図のAエリアではヒットしてきますが、そのエリアを外すとアタリ
がもらえなくなります。
もちろん干潮で水が無くなった場合などは別です。
(※Aエリアは実際にはもう少し上流にむかって縦長です)
これは全くの推測ですが、
流れの速さだけでなく、水温の変化なども影響しているのでないかと思っています。
そのため橋脚上手でヒットした場合は奥に走らず、ひたすら上流を目指すのかもしれません。
もしかすると、よく言われる「水のカーテン」とは、
こんな流れの速さや、水温の変化、もしかすると水深の急激な変化などによって生じるものなのかもしれません。
橋脚下手の場合はこうです。
橋脚の下手には馬の背があり、そのすぐ奥にエサを入れています。
もちろん、満潮付近で水量が豊富な場合は岸際でもアタってきますが、あまりサイズが望めません。
また図のBエリアではアタリが遠いため、基本的に馬の背の奥に入れています。
ここでヒットしても橋脚に巻かず下流に走るのは、おそらく入って来たルートを逆走していることが主な理由でしょう。
ですがこれも、今まで回遊してきた流れの芯付近と、Bエリアや橋脚奥側の際付近では水温の変化や流れの変化などがあるせいなのかもしれません。
そのため、そこに走ることなく、ひたすら下流を目指すのかもしれませんね。
実際は鯉クン達に聞いてみないとはっきりしたことは分かりませんが、
こんな推測をしながら投入場所を考えていくと、この状況だったら次の手は…などと考えることができます。
そして、こういうことを推測ながらも考えていると、他の場所でも同じ現象が起きている可能性もあり、応用できるかもしれません。
もちろん、全く同じ状況などあるはずはないですが、考え方を知っているのと知らないのでは大きな差になってくるんじゃないかと思っています。
釣りをしながら、あれこれ考え、その考えが正しいか間違っているかを自分で証明していくことが出来たら、実に楽しいと思いませんか。
もちろん、釣れたかどうかも楽しいんですが、どうして釣れて、どうして釣れなかったかを考えるのも鯉釣りの楽しい一面だと思っています。
こんな私の、思わず笑ってしまうような考え方でも参考になればと思います。
2017年3月3日 at 10:24 PM
今回も大変興味深い記事をありがとうございます。
僕が、この釣り座で竿を出したのは、実は過去一回だけです。
このエリアに初めて遠征してきた時に竿出しましたが、見事にアブレました。
帰る途中に橋の上から川の様子を観察したところ、一匹のコイすら発見できなかったので、
超有名ポイントであるにもかかわらず、全く釣れる気がしなかったからです。
ところで、今回の記事で、僕が興味深いと思ったことは、mmさんが書きたかったポイントとは
相当ズレているかもしれませんが一応書き留めておきます。
後日、この橋脚下の釣り座で実績を上げておられるベテランの方(mmさんとはご面識があると思います)
から、この場所で大型を狙う攻略法を教えていただいたのですが、それは今回のmmさんの記事と全く異なるというか、
むしろ全く逆でした。
大型狙いの場合どこに餌を投入するかについてです。
このエリアの別の釣り座に関しても、その釣り座で多数の90オーバーの実績のあるベテランお二方から攻略法を教えていただいた
のですが、面白いことに全く逆でした。
でも、お二方とも、その通りに狙って実績を上げておられるのです。
答えが一つじゃなさそうなので、それは面白くないとも思う一方で、そこがまた楽しいとも感じています。