私が鯉釣りにいつまでもTICA-ABYSSを使い続ける理由
:2024/08/16 :タックル考察
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久しぶりの更新になってしまいました。
今年に入ってから色々と忙しくて、釣りに割ける時間がほとんどありません。
時間ができたら行こうと思っているうちに、この猛暑です…。
もう少し涼しくなる頃には仕事も落ち着くかもしれませんので、それまで辛抱するしかないですね。
そこで今回は、以前から書こうと思っていた鯉釣り用スピニングリールについて書こうと思います。
私は鯉釣りの実釣用リールとしてTICAのABYSSとSHIMANOのアルブリードCI4という2種類のリールを使っています。
この2種類はロッドとのバランスを考えて使い分けており、大きくて重いTICA-ABYSSは2本継のカープロッド用、小さくて軽めのSHIMANO-アルブリードCI4はライトな振り出しロッド用にしています。
この2つのリールのうち、TICA-ABYSSは購入してからもう20年以上経つと思います。
こんなに長く使い続けてしまったのには、私なりの理由があります。
あくまでも私個人が考えていることですから、ブログを読んでいただく皆さんの参考になるかどうかは分かりませんが、説明してみようと思います。
TICA-ABYSSを使い続ける理由はフリーランニング機構ではない
TICA-ABYSSはレバー操作だけでドラグを切り替えられるフリーランニング機構が備わったリールです。
購入当時はこの機構が備わったリールが欲しくて、見つけた時には即購入してしまいました。
最初のうちは一瞬でアタリ待ちのドラグ設定に切り替えられる機能に満足していました。
でも20年以上も使い続けているのは、フリーランニング機構が備わっているからではありません。
私がTICA-ABYSSを使い続ける理由は2つあります。
1.スプールのスカート幅が広い
最近のスピニングリールは少しでも重量を軽くするため、スプールのスカート幅が狭くなってきています。
スプールのスカート幅って、ここのことです。
スプールを軽くすると、スプールが一番前に出た時と一番引っ込んでいる時とでシャフトへの重量負担がそれほど変わらず、リールの巻き心地を常に一定にしやすいというメリットもあります。
つまり巻き心地が常に変わらずスムーズになるというわけです。
ですが、私自身は鯉がヒットしてやり取りする際、このスプールのスカート部分を指で押さえながらやり取りしています。
私はこれを「指ドラグ」と呼んでいますが、こんな風にスプールを押さえています。
もちろん、ラインを撒いてある部分を抑えてもいいのでしょうが、もし強烈に走られてしまったらラインに摩擦熱を加えてしまうので、スカート部分を押さえるようにしています。
その際、スカート幅が短いと、指で押さえても全く意味がなく、スプールの逆回転を制御できません。
以前、知り合いがダブルヒットした時、私に一本の竿を託したのですが、スプールのスカート幅が短すぎて全く指ドラグが効かず、やり取りに苦労したことがあります。
私にとってスプールのスカート幅は、指ドラグを効かせるためにもある程度の幅が必要なわけです。
ちなみに、TICA-ABYSSよりも後で購入したSHIMANO-アルブリードCI4のスカート幅はTICA-ABYSSほどありませんが、ギリギリ指ドラグを効かせることができる幅になっています。
SHIMANO-アルブリードCI4を購入する際、指ドラグを効かせることができるかどうか、すごく悩んだ記憶があります。
2.キャスト時のベールアームのロック位置が普通と逆
TICA-ABYSSを使い続けているもう一つの理由が、キャスト時にベールアームを起こすと、ロックする位置がロッド側からみて左側にくるという点です。
下の画像は、ベールアームを起こしてロックされている状態を撮ったものですが、ベールアームが左側にあるのが分かると思います。
ちなみに、SHIMANO-アルブリードCI4でベールアームを起こし、ロックされる位置は以下の画像のように右側です。
これはSHIMANO-アルブリードCI4の方が、頻繁に投げる・巻くという動作を考慮して作られているのではないかと思っています。
普通キャストしようとベールアームを起こす時、ラインローラーがロッド側、つまり指に最も近い位置にある場所でラインを指に引っ掛けてからベールアームを起こします。
ベールアームが起こしたそのままの位置でロックされると、すぐにキャストすることができるため、頻繁にキャストを繰り返すルアーの釣りなどでは時間的ロスなしに効率的なキャストができます。
一方のTICA-ABYSSでは、ベールアームを起こしてからローター全体を回して左側にベールアームを回してからキャストしなければなりません。
つまり頻繁に投げる・巻くを繰り返すには面倒なリールだといえますが、鯉釣りの場合は頻繁に投げる・巻くという動作を繰り返すことがないため、あまり不便さは感じません。
それどころか私には、この左側でベールアームがロックされることがありがたいのです。
その理由がサミングです。
私はオーバースローなど、比較的遠投に近い距離をキャストする際、右手の人差し指一本でサミングしています。
こんな感じです。
この右手人差し指のサミングなら遠投はもちろんですが、30mほどの近場へのキャストでも、投げてすぐにサミングすることができるからです。
しかしこの方法は、ベールアームが右側でロックされるリールでは使えません。
ベールアームが邪魔になるだけでなく、仕掛けが飛んでいる最中にベールアームを倒してしまう危険性もあるからです。
つまりこのサミングはTICA-ABYSSでしか使えない方法だということになります。
特徴のあるTICA-ABYSSを使っているうちにこうなったが…
色々ご説明しましたが、指ドラグや右手人差し指サミングを使うつもりでTICA-ABYSSを買ったわけではありません。
最初に説明したように、レバーひとつでドラグフリーにできることに憧れて購入したのですが、長く使っているうちに色々な工夫をするようになりました。
この工夫がツボにはまってしまい、指ドラグは鯉とのやり取りに必須となってしまいました。
右手人差し指サミングはSHIMANO-アルブリードCI4では使えないことから、サミングの必要がないヘチ、投げても20m以内という近場での釣りなどでしか使っていません。
で…
いちばん困っているのが、TICA-ABYSSに変わるリールが無いということです。
TICA-ABYSSのようにスプールのスカート幅があり、ベールアームが左側で固定されるリールなんて売られてないんですよ…。
だから、未だにTICA-ABYSSを使い続けています。
もしTICA-ABYSSが壊れてしまったらどうしようかと、ずっと悩んでいます。
はぁ…。
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