鯉釣り「直線派」と「扇形派」
:2012/12/13 :鯉釣り考察
当ページのリンクには広告が含まれています。
日本にヨーロッパスタイルの鯉釣りが入ってきてしばらく経ちますが、鯉釣りをする人達に「ボイリー」というベイト自体の認知は確実に広がりました。
タックルやカープケアの考え方はまだ伝わりきっていないような気がしますが…
それでも、以前に比べると、少しづつ広がりつつあるようです。
以前はカープロッドやロッドポッドを使っていると、「何釣ってるんですか?」って聞かれることが多かったですから(笑)
で…今回私が書きたかったのは…
タックルの違いによる釣り場でのトラブルについてです。
これは何かというと…
日本の鯉釣りって、竿を等間隔にズラッと並べるっていうのが殆どだったと思います。
勿論、釣りができる場所の広さや攻め方の違いにもよると思いますが、フィールドが河川で、割と何処でも竿を出せる場所であれば、ほぼ等間隔で竿を出すことが多かったと思います。
そして投入は、各竿から真正面って感じでした。
だから、別の釣り人が隣に入ろうと思ったときでも、先行者の竿からこの程度離れれば大丈夫って判断できたわけです。
後から入る人も真っ直ぐ投入するわけですから。
お断りしておきますが、
この投入での攻め方(竿の真正面に投入する)が正しいとか、間違っているとかではありません。
単純に、そういう釣り方をしている人が多かったってことです。
ところが、
ヨーロッパスタイル、特にロッドポッドなどをセットすると、竿は一箇所に複数本セットすることが多くなるわけです。
これは、一箇所から、角度は色々あれども扇形に広げて投入するってことになります。
つまり、セットした竿先が向いている方向から斜めに投入しているってことですね。
今までの日本スタイルの長竿でも同じようなセットの仕方をしていた方もいらっしゃったでしょうが、圧倒的に少数派だったと思います。
この投入スタイルをそれぞれ「直線派」と「扇形派」と、ここでは呼ばせていただきます(笑)。
この「直線派」の中でも、特に「鯉釣りは真っ直ぐ投げるもの」としか考えにない方を、ここでは「直線派一直線」と呼ばせていただきます(笑)。
何度も書きますが…
どっちの投入方法が良いか悪いかではありません。
しかしながら、この投入方法の違いで、時々トラブルなることがあります。
それは…
「扇形派」の人が先に釣り場に入っていて、後から「直線派」の人が同じ場所に来た場合です。
しかも、その「直線派」の人が「直線派一直線」の場合はちょっと厄介です。。。
「直線派一直線」同士であれば隣との間隔は竿の位置で判断すれば良いのですが、「扇形派」の人の場合は、投入箇所はその人本人でしか分かりませんので、挨拶するなりして、投入箇所を確認してから入るべきなのです。
それをしないで、「直線派一直線」の人が後からポイントに入り、先行者の投入場所も聞かずに仕掛けを投入すると…ラインが交錯し…トラブルに…。
これって…
攻め方の問題ではないですよね。
後から来た人が、最初に一言声を掛ければトラブルにならなかったってことですよね。
先日、こんなことがありました。
久しぶりに友人と一緒に釣りに行った時のことです。
友人は、本流に流れ込んでいる幅2メートル程の水路の上流側に竿をセットし、水路を横切るようにして仕掛けを投入していました。
つまり、全ての竿を下流側に向けて扇形にセットしていたわけです。
水路のすぐ下流側にも竿を出せるスペースはありますが、そんなに広い場所ではなく、普通に考えれば、水路のすぐ上流側に人が居れば竿を出せるような間隔は空けられません。
その水路のすぐ下流側の狭いところに、鯉釣り師がいきなり入ってきたのです。。。
上流側に釣り人がいることを見ていながらです。
友人はびっくりして、わざわざ水路を回り、その人のところまで行き、上流側で竿を出していて、ここでは仕掛けが絡むからと説明しても、後から来た人は
「数日前からここにエサを入れていた」とか
「私は真っ直ぐにしか投げないから」とか
「これだけ距離があいているから」とか
言って動こうとしません。
水路の対岸で話を聞いていた私は、だんだん腹が立ってきて声を荒げて怒鳴ってしまいました。。。
友人がちゃんと説明しに行ってるにも関わらず、文句ばっかり言っているその鯉釣り師に対してすごく腹が立ってしまったのです。
自分でも大人げなかったかなって、思いましたが…。
ですが、最初に一声掛けてくれれば、お互いにこんな思いをしなくて済んだのにって思うと残念でなりません。
一声掛けるのは、
・先行者が何処に投入しているのかを確認する意味
・先行者の邪魔をしない場所に入りますよって宣言する意味
・今日一日、隣で釣りをするのもご縁のうち、仲良くしましょうって意味
…こんな意味があると思っています。
逆に言えば、声を掛けずに隣に入るのは、
・先行者が何処に投入していても知ったことでは無いよって意味
・先行者の邪魔になっても、私はここで竿を出すよって意味
・今日一日、隣に居ても声掛けるなよって意味
…ちょっと過剰反応かもしれませんが、こう取られてもしょうがないってことです。
仮に…
その人が、数日前からエサを入れていたとしても、関係ありません。
当日、先に釣り場に来ていた人に優先権があります。
また、先に入った人は、常識的な範囲で釣りをするべきです。
あまりにも広範囲に釣り場を独占するのは問題外ですが…
ポイントの攻め方は釣り人の自由です。
なんだかその日一日が憂鬱でした。。。
怒鳴ってしまった自分自身も嫌でした。
こんなトラブル、お互いに嫌ですよね。
せっかく大好きな釣りに来ているのに、不快な気分になりたくないですよね。
「直線派」と、増えてきた「扇形派」が混在する今だからこそ、最初に一声掛ける必要性が増してきた、そう思います。
お互いのポイントの攻め方を責めるのではなく、お互いの釣り方を尊重しながら、同じ鯉釣り師同士、トラブルの無いようにしたいですね。
それに、釣り場で隣同士になって、それが縁で交友の幅が広がるってこと、大いにあると思います。
大きいサイズを釣ったとか釣れないとか、釣りが上手いとか下手とか、エサがダンゴかボイリーかとか、長竿の日本スタイルとかヨーロッパスタイルとか…
全く関係ありませんよね。
大人として、恥ずかしくないようにしましょうよ…。
自戒の意味も込めてます…。
コメントを残す