握りを変えてミス解消と平均飛距離を伸ばす
:2018/03/19 :釣法
当ページのリンクには広告が含まれています。
先日もまた近所の川へカープロッドのキャスティング練習に行ってきました。
前回、キャスティング練習の記事を書いてからもう何度目になるでしょう。
暇さえあれば通って、毎回三時間程ひたすら投げて、巻いてを繰り返しています。
そんな練習の中で気が付いたことがありました。
それはリールの足を挟んでいる右手の握りを少し変えるだけでミスが防止でき、しかもロッドをシャープに振ることができたというものです。
これにより、何回キャスティングしてもほとんどミスがなくなっただけでなく、飛距離においても、今の最大飛距離付近まで8割以上の確率で投げられるようになりました。
私のミスキャストで多いこと
私がフル遠投する際、たまに起こるミスが、指にかけたラインが早めにすっぽ抜けるというものです。
この症状が出てしまうと、オモリや仕掛けは高く上がり過ぎ、飛距離がガクンと落ちてしまいます。
ですがこの症状は自分でもなぜこんな風になってしまうのか、全く分かりません。
勝手に指にかけたラインが早めにすっぽ抜けてしまうのです。
この川原でのキャスティング練習でもやはり同じミスが何度かありました。
ラインリリースはほとんど意識せず
昔、海の投げ釣りをやっていた頃は、ラインを指の第一関節でひっかけ、リリースポイントを意識して指を開いていました。
その頃はまだPEが投げ釣り用のラインとして存在しておらず、ナイロンラインしかありませんでした。
そのためか、当時は近距離の場合なら第一関節にひっかけ、遠投をするなら指の第二関節にラインをひっかけるのが一般的でした。
つまり投げる際には必ず意識して指を開いていたということです。
しかし鯉釣りを始めてからはラインは指の腹部分にひっかけるだけにしました。
色んなwebsiteを調べてみると、今では海の投げ釣りでも指の腹にラインをひっかける人が多いようです。
こんな感じです。
こうしたのは飛距離ではなく、正確性が重要だったからです。
ロッドを目標に向かって正確に振り下ろすこと、そして飛距離をコントロールすることに意識を向けたかったため、この方法をとりました。
指の腹部分にラインをひっかけると、指先をほんのわずかに開くだけでリリースできるからでしょうか、ラインのリリースポイントを意識する必要がなく、勝手にリリースされています。
そのせいなのか、ラインが早めにすっぽ抜けた場合でも理由が分からないのです。
私のキャスティング時のセット
私が遠投する場合、必ず守っていることがあります。
それが、リールのスプールが一番前に出た状態で投げるということです。
こんな状態です。
キャスティングしてスプールからラインが出ていく際、ラインは膨らみながら放出されていきます。
もしスプールが最も縮んだ状態でキャスティングすると、スプールの下半分に巻かれたラインが出ていく際は、ローターに当たりながら出ていくことになります。
この抵抗が飛距離ダウンとなって出てきてしまいます。
それを避けるため、スプールが最も前に出た状態で投げるようにしています。
スプールを最も前に出すことによる弊害かも?
今回私がキャスティング練習で使用していたリールは、カープロッドの実釣で使っている大型スピニングです。
スプールを一番前にした状態では、かなり前に飛び出します。
しかも現在の遠投用のリールは、スプールのストローク(糸を巻く部分の幅)が昔より大きく35mmが主流になっています。
遠投専用リールなどでは45mmストロークのものまであります。
もしかすると、これがミスを誘発しているのかもしれません。
私はキャスティングする際、リールの足を中指と薬指に挟んで投げています。
ちょい投げでも遠投でもいつもこの位置で握っていました。
しかし指の腹にひっかけるラインは、35mmの幅があるスプールのどの部分に巻かれているのか、毎回異なります。
つまり、指にひっかけるラインはスプールの最も前に巻かれた部分のラインなのか、スプールの最もうしろ(下部)に巻かれたラインなのかによって、スプールのストローク分、すなわち最大35mmの差があるということです。
スプールの最も前に巻かれたラインを指にひっかけると、こんな感じになります。
一方、スプールの最もうしろ(下部)に巻かれたラインを指にひっかけると、こんな感じです。
赤い色でラインを表わしてみました。
ラインを指にひっかける際、スプールのどこに巻かれたラインなのかによって、指とラインの角度がかなり異なることが分かります。
スプールの前(上部)に巻かれたラインを指にひっかけると、ライン角度は鋭角になってしまいます。
スプールのうしろ(下部)に巻かれたラインをひっかけている場合は、指とラインの角度は緩やかです。
スプールのどの部分のラインをひっかけるのかによって、指への負担の掛かり方が大きく変わってくるのです。
私のミスであるすっぽ抜けはラインの角度が急すぎる場合、すなわちスプールの一番前に巻かれたラインを指にひっかけた時に、指への負担が大きくなり、無意識に早めにリリースしているのではないかと考えました。
リールの足を挟む位置を変えてみる
そこでリールの足を挟んでいる指の位置を、中指と薬指の間から、薬指と小指の間で挟むように変えてみました。
つまり今まで中指と薬指の間でシールの足を挟んでいたのを、指一本分、ロッドの前を握ったということです。
こうすることで、スプールの最も前に巻かれたラインをひっかけても、ラインの角度は緩やかになります。
これで投げれば指への負担も少なくなり、すっぽ抜けを起こさなくなるのではと考えたわけです。
実際にこの握り方でかなりの回数投げてみましたが、一度もすっぽ抜けを起こすことはありませんでした。
試しに、ラインがスプールの一番前に来るよう自分の手で巻いてみたりしましたが、それでも指への負荷が減ったのが分かりました。
もちろんスッポ抜けもありません。
今後はキャスティングの際は全てこの握りをしてみるつもりです。
ロッドをシャープに振れるようになった
握りの位置を変えてみると、すっぽ抜けを防ぐことができただけでなく、意外な効果もありました。
それはロッドを振る時、以前の握りよりもシャープに振れるようになったということです。
ロッドが軽く感じられ、しかも長さがかなり短くなったように感じられます。
その結果、スイングスピードが早くなり、平均飛距離も伸びたように感じます。
あくまでも平均飛距離ですので、飛距離にムラがなくなり、安定したということです。
これはロッドの調子や太さ、重さにも関係するでしょうし、リールシート部分のデザインによる握りやすさも影響するのかもしれません。
使う人の手の大きさによっても異なるのかもしれません。
握り方を変えれば、どんなカープロッドでも同じ効果があるかどうかは分かりませんが、私の場合は明らかに違った感触になりました。
もし私と同じように大型リールを使っていて、遠投時のすっぽ抜けが起こってしまったり、ロッドをもっとシャープに振りたいと考えるなら、この方法を一度試してみてはいかがでしょうか。
コメントを残す