鯉釣りをもっと自由に楽しみたいブログ

カープロッドでもっと飛距離を出したい

:2018/03/03 

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少しづつ暖かい日が増えてきましたね。

春が近づいてきているのが分かるようになってきました。

そろそろ河川だけではなく、湖でも釣りができる季節が迫ってきています。

楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。

 

私は釣りにも行かず、三日間、近所の川へキャスティングの練習に行ってました。

課題はカープロッドのオーバースローで、もっと飛距離を出せるようになることです。

 

私は昔、海の投げ釣りをしており、その当時はスリークォーターで投げていました。

これは左右に同じ投げ釣りの人がいても迷惑にならない、つまりあまり左右にブレることなく飛距離を出したかったからです。

実はもう少し左右にブレても良いなら、もっと飛ばせるオリジナル投法もあります。

この投法はロッドを飛行線に対してほぼ直角の位置ぐらいに構え、腰の回転で投げる方法です。

ロッドの振り幅は大きくなりますが、その分タイミングが取りにくく、左右にブレやすくなってしまいます。

投げる場所にも広さが必要になってくるので、何処でも使えるわけではありません。

 

ご存知のように鯉釣りではただ飛ばせば良いのではなく、正確な位置に投入することが重要です。

そのため鯉釣りを始めてからは、スリークォータースローもオリジナル投法も使わず、オーバースローだけを使うようにしました。

だけどオーバースローってどうしても飛距離が落ちるんですよね…。

 

私のオーバースローは一般的なものです。

垂らし(オモリ)をバットガイドの位置付近まで伸ばし、竿を大上段に構えて一度静止し、そこから一歩踏み出して投げています。

ロッドを目標の方向に向かって真上から振り下ろしていくので、左右のブレはほとんどありません。

ただ真上から真っ直ぐに振り下ろすのは、ロッドの振り幅が短くなってしまうこと、人間の身体の構造上、力が入りにくい動きであることから、どうしても飛距離が落ちてしまいます。

 

オーバースローを使ってもスリークォーターと同じように飛距離を出せる、いや、それ以上に出せればいいと思いませんか。

 

YouTubeで海外のカープロッドでの遠投を色々見てみましたが、パワーが違い過ぎて参考になりません。

ちなみに以下の動画では13ft、3.5lb.のカープロッドで212.18mの飛距離をたたき出しているフォームを観ることができます。

 

もっと多くの人の遠投フォームを見たいなら以下からどうぞ。

動画に登場する人たちは、全員が凄くパワフルです。

こんなパワーは持ち合わせていないので、パワーに頼るのではなく、テクニックで飛距離が出せ、しかも左右にブレない投法に取り組みました。

 

それがオモリを身体の前から後ろに振り、竿先にオモリの重さを乗せてから投げるというものです。

 

この投法は以前から知識として知ってはいましたが、実際に取り入れている人の投法を見てみると完全なオーバースローではなく、肩口から投げている感じです。

頭の真上から振り下ろすオーバースローで、オモリを後ろに振ってから投げることができれば、飛距離と正確性の両方が満足できるのではないかと考えたわけです。

 

 

練習編

練習に使ったのは3.6mのカープロッドで、3.5lb.のものです。

リールは遠投には重すぎるかもしれませんが、実釣で使っているものをそのまま使用し、ラインも実釣そのままのナイロン6号を力糸なしに使用しました。

オモリは25号の六角オモリを使い、スナップ付きスイベルを使って連結しました。

なお垂らしはバットガイド位置に設定するようにしました。

 

まず私の今までの投法、つまり垂らしをバッドガイド付近に設定し、大上段に構えて静止した状態から完全なオーバースローで何度か投げ、平均的な着水位置を確認しておきます。

これをしておかないとどの程度飛距離が伸びたのかが分かりません。

 

その後、新しい投法にチャレンジしました。

まずロッドを剣道の面の位置ぐらいで静止させ、そこからゆっくりと今までのオーバースローのバックスイング位置まで手を動かしてみます。

 

あ…ここで気が付きました。

オモリを前からバックスイングの位置まで振っていくと、オモリがロッドにぶつかってしまいます(笑)。

 

そこでほんのわずかにロッドを傾け、ロッドの本当にすぐ側をオモリが通り抜けられるようにしました。

これならオモリとロッドがぶつかることはありません。

 

さてもう一度トライです。

ひゃあ~!

オモリが顔に向かってきます。

垂らしを長く取っているので、当然ですよね(笑)。

 

実はこれ、右腕をしっかり伸ばしたままオモリを振っていけば顔にぶつかることはなくなり、解決できました。

今まで私は遠投の際でも右腕をそれほど伸ばしていませんでした。

これはわざとそうしていたのですが、右腕をしっかり伸ばしてバックスイングを取れば全く問題ありません。

 

何とかバックスイングまでは形になってきました。

 

さあ投げてみます。

オモリを前からゆっくりと後ろに振り、投げます。

 

あれ?

かなりしっかり振ったつもりなのに、飛距離は今までの投法と変わりません。

何度か繰り返していると、オモリを後ろに振った時にオモリの重さを感じなくなる瞬間があることに気が付きました。

つまりオモリまでのラインが振っている間に弛むことがあるのです。

これもバックスイングを取る間に右肘が曲がってしまうことが原因のようでした。

 

そこで右腕を伸ばすことに意識を集中し、オモリを振り、投げてみます。

わずかですが飛距離は伸びましたが、この程度なら新しい投法に取り組む必要もありません。

感覚的なことですが、ロッドの先端でオモリの重さをそれほど感じないのです。

バックスイングから投げ始める動作に移るタイミングが早すぎるのかもしれません。

 

そこで今度はオモリを振ってバックスイングの形をとってから、竿先でオモリの重さを感じるまで待って投げるようにしてみました。

つまりワンテンポ遅らせたわけです。

するとどうでしょう。

スイングする際にロッドのしなりが感じられ、オモリの重さがしっかりとロッドに乗っているのが分かります。

飛距離もグンと伸びました。

こりゃいいです。

 

バックスイングのトップでオモリの重さを感じてから投げ始めることができれば、ロッドがすごくしなっていることを感じます。

オモリの重さを感じないまま投げてしまうとロッドが非常に軽く感じられます。

そのため早く振ることができますが、それほど飛距離は出ませんでした。

 

これはロッドを振った時の音でも分かります。

オモリの重さが乗っていない状態でロッドを振った時は、ヒュッといういかにも素早く振った感じの音がします。

音だけ聞いているとすごく飛んでいそうな感じがするのですが、実際にはそれほど飛んでいません。

一方、オモリの重さを感じながら投げると音はそれほど出ませんでした。

 

オモリの重さを感じながら投げる方が、早く振るよりも遠投に効果的だということなのでしょう。

もちろん重さを感じながら早く振ることができれば最高なのですが、それには相当の練習が必要なようです。

 

 

更なる飛距離を求めて

投げるタイミングを完全にマスターするため、何度も繰り返しました。

飛距離は以前の投法より格段に伸びましたが、もうこれ以上の飛距離は望めないのでしょうか。

そこで考えたのが、オモリがバックスイングのトップの位置から、ロッドを振り、指先にひっかけているラインを離す瞬間、つまり飛び始めるまでの助走距離を長く取ってやればどうなるだろうってことです。

それにまだ投げる時にやや右腕が曲がってしまう時があります。

 

オモリの助走距離を少しでも長く取るために考えたのは、投げる際の踏み込みの歩幅をもっと大きく取ろうというものです。

こうすればバックスイングのトップの位置から、ラインが指先を離れるまでの距離を少しでも長くできるはずです。

 

今までの投法でも左足を踏み込んで投げていましたが、もっと大きく、右膝が地面に近くなるほど踏み込むとどうなるでしょう。

そこで構えの段階から、右足を60度ほど開いて構えることにしました。

こうすることで左足の踏み込み幅を以前より大きくすることが簡単にできます。

もちろん左足は真正面を向くように構えて一歩踏み込みます。

これでまた若干飛距離は伸びたようです。

 

 

右肘の曲りは私の癖でもあるのですが、投げる時に早く振るとか、力いっぱい振るとかを意識するとどうしても曲がってしまうようです。

右肘を真っ直ぐ伸ばしたままロッドを振れば、ロッドが長くなったのと同じ効果があるはずです。

そこで私がやったのは、ロッドを持っている両手の小指と薬指に力を入れるという方法です。

 

一般的に腕に力を入れてしまうと早く動かすことができません。

特に親指や人差し指側に力を入れると、前腕上部(親指を上に向けた場合)筋肉が硬くなってしまい、腕は早く動かすことはできません。

しかし小指や薬指側をしっかり握った場合は、前腕下側の筋肉だけにしか力が入らず、力を入れながらも腕を早く動かすことができます。

これは10年間、ある武道をやり続けた知識によるものです。

 

実際に両手の小指と薬指に力を入れてロッドを握り振ってみると、オモリの重さがロッドに乗ってきても、その重さに惑わされることはありません。

また両手の位置が把握しやすいため、ロッドを真っ直ぐ振っているかどうかも分かりやすくなります。

また右腕がスイング中に曲がることもありませんでした。

ただし力を入れて握るということは、力みにもつながりやすいということでもあります。

そこでバックスイングは息を吸いながら行い、投げる時は口から息を吐きだしながらロッドを振りました。

こうすれば力むことはありません。

ボクシングのシャドーの際にシッシッと息を吐くのも同じ理屈です。

 

右足を開いて構え、ロッドを持っている手の小指と薬指側に力を入れてロッドを持って投げると、カープロッドを使い始めてから最高の飛距離が出ました。

これは練習に来た甲斐がありました。

 

しかしながらまだまだ不安定で、距離が出る時もあれば、ガクンと飛距離が落ちる時もあります。

実釣で使うにはまだまだ練習が必要なようです。

また何らかのタイミングでオモリが飛び出す瞬間、つまり指からラインが離れる瞬間が身体の斜め上ではなく、もっと前寄りの時がありました。

この時は、最後のひと押しができているような感覚が手に残っており、飛距離も伸びていたようです。

常にこの投げ方ができるようなるにはまだまだ試行錯誤が必要なのかもしれません。

 

 

どの程度飛距離が伸びたのか

今回の練習で使用したラインは、実釣に使っている6号ラインをそのまま使用しましたので、飛距離を測定する手立てがありません。

かなり以前にこの場所でPE2号を使って投げる練習をしたことがあり、その時よりも飛距離は若干伸びているように思います。

しかしながらこれは対岸の葦からどの位離れたところに着水したかを目安にしたのものです。

現在と当時とでは、葦が川の中にどの程度進出してきているのか、もしくは生えなくなったのかが分からないため、正確なところは分かりません。

 

またPE2号で練習した際のリールは、今回の練習で使用したものとは異なり、投法も全く違います。

以前の投法がカープロッドにはマッチしないものだったのかもしれません。

条件があまりにも違うので、正確な比較はできません。

 

ただ私自身はこの投法を完全にマスターできたなら、遠いポイントであってもかなり楽に、しかも正確に狙えるのではないかと感じています。

春のシーズンまでには完全にマスターしておきたいと思っています。

 

 

あくまでも私なりの方法であること

私の方法が全てのカープロッドを使っている鯉釣りファンに有効かどうかは分かりません。

またこんな投法よりもっと楽に飛ばせる投法があるのかもしれません。

それにパワーのある人なら、こんなことを考えなくてもオーソドックスな投げ方で十分なのかもしれませんし、もっと良いタックルを使えば済む問題かもしれません。

 

この方法はいつも使っているタックルで、オーバースローに限定し、より飛距離を求めた結果、たどりついた私なりの一つの方法であることをご理解のうえ、参考になさってください。

 

コスパ抜群アウター

コメント

4 Comments
  • yutkun

    2018年3月6日 at 8:31 PM

    海外の方は打点というか投点と言うか
    高いですね~
    おもちゃのように3.5がしなってます
    凄いパワーだ

    色々参考になりました
    またお伺いしますのでよろしくお願いいたします

    返信

    • carpparadise_mm

      2018年3月6日 at 9:25 PM

      yutkunさん
      海外の人達のようにパワーがあり、身長も高ければ、飛距離を出すために悩むこともないのでしょうね。
      うらやましい限りです。
      私が書いた投法は、あくまでも私なりのものですので、もっと気楽に飛距離を出す方法があるのかもしれません。
      くれぐれも参考程度になさっておいてください(笑)。
      ただ、私にとっては間違いなく飛距離は稼げる方法ですので、春が待ち遠しいです。

      返信

  • sepia

    2021年5月18日 at 9:22 PM

    Shimanoスポンサー大会で、ダイワーキャスティズムとウィンドキャストのフルダイワで挑む根性。。

    気になって長々と記事読んだのですが、結局何メートル飛ばしたのか違いがわからなかった。

    返信

    • carpparadise_mm

      2021年5月19日 at 11:04 PM

      sepiaさん
      Shimanoスポンサー大会って、海の投げ釣り大会ですか?
      海で投げ釣りをやっている方だとすると、ピンポイントを狙う鯉釣りの投法は参考にならないと思いますよ。
      それに私自身、どれぐらいの距離が飛んでいたのか、分からず、着水地点が遠くなっているかどうかだけで判断していますから(笑)。

      返信

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