都市河川で出会ったとてつもない鯉
:2017/10/24 :雑記
当ページのリンクには広告が含まれています。
全然釣りに行く時間がないまま、秋になっちゃいました。。。
今年は鯉釣りを始めて一番釣行の少ない年ですが、先日ちょっと仕事が落ち着いたので、釣りに行こうかとも思っていました。
ですがあいにくの台風…。
今週、平日一日ぐらいは休めそうなので、どっかに釣りに行こうと思ってます。
でも川は増水してるし、山上湖かダム湖かなぁ。
私はどちらかというと、釣り人のいないところで釣りをするのが好きです。
例えば、すぐ後ろを人が頻繁に通るような場所での釣りは平気ですが、釣り人が近くにいっぱいいるところって、あまり好きではありません。
ラインが絡まないかとか、お互いに邪魔になっていないかとか、色んなことに気を遣うのが嫌なんです。
だったら釣り人が来ないダム湖か、もしくは都市河川のようにすぐ後ろを一般の人が頻繁に通っても、釣りしているのは私だけって環境の方が落ち着きます。
それと…
実は私が通う川にはとてつもないのがいるんです。
そのとてつもない鯉に、私は二度遭遇しました。
遭遇したのが同じ鯉かどうかは分かりませんが、その時のことを書こうかなって思います。
Round1
一度目は、数年前にその川で半夜釣りをしていた時のことです。
確か夏に入って間がない時期だったと記憶しています。
昼間は暑くて釣りにならないし、半夜釣りをするつもりで竿を出していました。
そこは私が夏頃にしか竿を出さない所です。
あまり詳しくは書きませんが、川のカーブの内側が終わり、直線的な流れになり始める場所です。
要するに、水通しのいい場所ってことですね。
実はこの場所、周囲は全てガレ場っぽいところなのですが、その中に一ヶ所だけ70~80cmほどの円形の砂地があるんです。
大潮の干潮時などには底が出てしまうので、この砂場のことは以前から知っていて、目を付けていた場所でした。
小さな場所なので、竿一本しか入れられません。
本命竿はもちろんここです。
もう一本の竿は、だいぶ離れたドロ底に入れていました。
午後遅めに現場に到着して竿を出したのですが、本命じゃない方の竿に70台が一本当たっただけでした。
薄暗くなるまで本命竿はずっと放置しておきましたが、アタリもなく、打ち直そうと竿を上げるとフックに小さな貝が挟まっていました。
本当にキレイな砂地なので、貝がいるんでしょう。
フックに挟まった貝を取ってから改めて打ち直し、少し離れた場所でアタリを待っていました。
だんだん潮が下げ始めました。
あまり流れが早くなると、厳しいかなって思って、ヘッドライトでポイント周辺を照らした時です。
ユラッと大きな黒い影がエサを打った場所あたりから離れていくのが見えました。
大きさは確実に110㎝以上あったと思います。
しかも丸々と太っています。
姿からすると間違いなく鯉です。
足場の高い場所から見てあの大きさですから、確実にメーターは超えています。
その影を見た瞬間に、なんだか見てはいけないものを見てしまったようで、鳥肌が立って怖くなってきました。
そして、そばに出していた自分の竿とリールを見て、この道具じゃ掛かっても絶対上がらないよな…って思ってしまい、逃げるように撤収してきました。
後にも先にも、あんな大きな鯉を見たのは初めてです。
実はこの近くで、友人も相当大きい鯉の姿を見ています。
おそらく同じ鯉ではないかと思います。
その年、少し経ってから何度か同じ所に竿を出しに行きましたが、あれ以来一度も姿を見ていません。
多分、同じ時期の、同じタイミングならまた会えるのかもしれませんが、環境も年々変わっているので、もうこの場所には入って来なくなったのかもしれません。
Round2
そしてもう一度は、数年前の冬のことです。
その日は午前中から竿を出していたのですが、夕方になってもアタリはないし、どうしちゃったんだろうって悩んでいました。
違う場所に移動しようかと考えていた時です、竿先がピクピクって動きました。
まるでゴミでも引っかかったかなって思うような動きです。
ゴミを外そうと椅子から立ち上がった瞬間、リールからラインが出ていきます。
やっと来てくれたかぁって思って竿を持つと、なんだかドラグの逆転する音がいつもと違います。
なんだか唸ってるって感じの音です。
この場所をポイントに選んだのは、道路などに設置するパイロンが川に捨てられていたからなんです。
都市河川ではゴミがストラクチャーとなって水の流れに変化を付けてくれるので、パイロンのすぐ下手にエサを投入していました。
最初はそのパイロンにラインが擦れて唸っているのか、それとも長年使っているリールがいよいよ壊れたかって思いました。
ホントにそんな感じの音でした。
でもラインは斜め下手に向かってすごい勢いで伸びていきます。
パイロンに擦れている音でもなく、リールが壊れたわけでもなかったんです。
やっとそれに気づいた私は、少しづつドラグを締めていきました。
でも走りは止まりません。
リールはずっと唸ってるし、すごいなぁって思っていると、今度はそのままのスピードで流心に入って一直線に下流に走り出しました。
ドラグをさっきよりもう少し強く締めてみましたが、竿先が絞り込まれてしまうので、あまり強く締めることはできません。
だんだん焦ってきました。
仕方なく、スプールに指先で触れてブレーキを小刻みに掛けていると、100mぐらい走ったところで今度は一転して流心を上流に走り出しました。
流れに逆らって走っているためか、スピードはさっきよりは少し遅くなりましたが、それでもあっという間に釣り座の正面を通過し、どんどん上流に走っています。
釣り座の正面まではラインのたるみを巻き取るだけなので、リールを巻くことができましたが、正面を通過すると、またどんどんラインが出ていきます。
このまま走られると、釣り座の50mほど上手にある橋脚の奥に逃げ込まれてしまいます。
何としてもそれだけは防ぎたい。
ここまで何も対処できていませんが、このままじゃ確実にラインを切られるって思い、イチかバチか、ドラグをやや締め、指で強めにブレーキを掛けました。
そして竿が大きく曲がった途端、フッと手ごたえが無くなりました。
アーッ! バレたぁ…。
ガッカリして仕掛けを回収すると、チョッドリグのフロロ6号が切れていました。
ヒットしてから一度も、どこにも擦れていないのに、フロロ6号が切れるってどういうことでしょう…。
長年使っているリールのあんなドラグ音を聞いたのも初めてでしたが、あんな走り方をされたのも初めてです。
ホントに何もできませんでした。
もちろん姿を見ることもできていません。
ちなみに、その切れたフロロ6号のハリスは、今も大切にとってあります。
それにこの後、別の鯉を釣り上げましたが、その時のドラグ音は、いつも通りでした。
自然がいっぱいの川や湖でなく、街中を流れる河川にもこんなすごい鯉がいるんです。
鯉釣りを続けていれば、いつかまた会えるかな…。
コメントを残す