自作例の紹介
:2011/03/26 :自作ベイト
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ここでは「真夏に効果的だった自作ボイリー」の一つを紹介します。
これは比較的オーソドックスで、材料も一部を除いてスーパーなどで購入することができるものがほとんどですので、ここからトライしていただくのが良いかと思い紹介させていただきました。
ベースミックスの配合
私はベースミックスを配合する際には重さは用いていません。
カップ数で比率を計算していますので注意してください。
まずベースミックスの配合ですが以下の通りです。
①魚粉 | 4カップ |
---|---|
②オキアミ粉 | 1.5カップ |
③ガーリックパウダー | 三分の一ビン |
④スキムミルク | 1カップ |
⑤粉砕ペレット | 1カップ |
⑥ピーナツ粉 | 1カップ |
⑦米粉 | 1カップ |
⑧ヌカ | 2.5カップ |
⑨コーンミール(粗) | 2カップ |
⑩コーンミール(細) | 2カップ |
⑪セモリナ粉 | 4カップ |
これが私が「真夏に効果的だった自作ボイリー」の実際の配合比率です。
あくまでも比率ですので、カップの大きさを小さくすれば総量は少なくできます。
ちなみに私が使っているカップは外国製プロテインに付いていた70グラムの表記があるものを使っています。
これを上記の量の2倍で作っていますので、一回に約2.5キロ程度出来ます。
ここに書いた配合は、これでなければならないということではありません。
しかし、材料や配合比率を変えると、卵で練った時に柔らかくなりすぎたり、綺麗な丸にならなかったり、比重が軽すぎて浮いてしまったりします。
試行錯誤の結果、この配合バランスが一番作り易く、使い易かったので、紹介させていただきました。
材料のセレクト
これらの材料をセレクトした意味ですが、
①魚粉と②オキアミ粉
真夏の水温が高い時期に香りが溶出しやすく、鯉クンが好むことからセレクトしました。
なお、魚粉だけでなく、オキアミ粉を入れるのは、動物性の香りを強くしたかったためと、蛋白価を上げたかったからです。
注意しなくてはいけないのは、オキアミ粉です。
オキアミ粉をこの比率以上に多く入れると、茹で上げた時に比重の軽いものになり浮いてしまうので、これ以上入れることは止めてめてください。
使い物にならなくなります。
③ガーリックパウダー
より強く香りを印象つけるために入れていますので、それほどたくさんの量は入れていません。
逆に大量に入れすぎると、味の点でネックになってくるので注意してください。
④スキムミルク
蛋白価を上げる意味で入れています。
スキムミルクでなくてもプロテインでも構いませんが、大量に入れると、練る時に柔らかくなりすぎるので、バランス的にはこの量がベストだと思っています。
⑤粉砕ペレット
色々な栄養分を補う意味と、ペレットに含まれる脂肪分を含有させたく粉砕してベースミックスに混ぜました。
⑥ピーナツ粉
その香りだけでなく、脂肪分を多く含んだ高カロリーなものですので、夏場の水温の高い時期に入れる材料としてはベストなものだと思っています。
⑦米粉
色々な材料のツナギ的な意味合いがありますが、小麦は後で述べるセモリナ粉が小麦粉の一種なので、色々な栄養分をトータルに含有するものを考えたく、配合しました。
⑧ヌカ
栄養素が豊富なだけでなく、値段が安いこともあり、ベースミックスを増量させる意味合いもあります。
⑨⑩コーンミール
炭水化物となるメインの材料ですが、粒の粗いものと細かいものの両方を半分づつ混ぜてあります。
単にボイリーの形をつくるだけであれば細かいコーンミールだけで充分ですが、香りや栄養分を溶出しやすくするためにはボイリーの中に水分が浸透していかなくてはいけないと思っています。
つまり、粗い粒を入れるからこそ水分が内部に浸透しやすく、その隙間から香りや脂肪分、栄養分が水中に溶出しやすくなると思っています。
⑪セモリナ粉
前述したように小麦粉の一種です。
この量が多いように思われるかもしれませんが、基本的な比率として
「セモリナ粉の4倍量まで他の材料を入れる」
ことで、一番ベストの硬さと作りやすさを保つ事が出来ます。
たくさん入れすぎると、硬くてニードルも通らないものになりますし、少なすぎると柔らかくてキレイな円形にすることが出来ません。
この量のセモリナ粉で、後述する乾燥手法だと、出来上がりは、手で押し潰すことの出来る固さでになります。
これらの材料をカップで規定量計り、大きめのボールや容器でベースミックスをムラなく混ぜます。
これでベースミックスの完成です。
ですが、ベースミックスを卵で練るだけではありません。
より強烈な香りが溶出していくために用意するもの、
それは「醤油」です。
醤油の香りは魚粉の香りにぴったりマッチして、より強烈な香りとして溶出していきます。
よく河原に捨てられている弁当のトレイに醤油の匂いがするときがあると思いますが、醤油は強烈な匂いを発してくれます。
ですが、醤油の香りだけではアピール度はまだまだ低く、魚粉の香りと合わさると、より強烈になります。
この「醤油」を使ってボイリーを作っていきます。
作っていく流れ
では、実際に作っていくときの過程を説明します。
- 大き目の容器に卵を割ります。(私は洗面器で作ります)
卵の量ですが、私は前述した量の2倍をいつも基本として作るので、卵はおよそ10個程度必要です。
卵の大きさによっては12個必要な場合もあります。
ですが、全ての卵を一度に割ってしまうのではなく、10個のうち8個をまず割ります。 - オリーブオイル、もしくはゴマ油を大匙2杯程度と「鯉にこれだ」を適量入れます。
- 醤油を適量入れます。
卵の黄色い色が黒っぽくなるまで入れます。
でも入れすぎは味が濃くなってしまうので注意なさってください。 - ベースミックスを少しづつ混ぜながら入れていきます。
- 作ったベースミックスを全部入れて、パサパサであれば卵を一個割って、また練りながら様子を見て、まだパサパサであれば一個づつ追加していきます。
※少しパサパサ程度であれば、練っているうちにしっとりしてきますので、少し水分が足らない程度であれば卵を追加せずに、しばらく練ってみることをお勧めします。
- 充分練った状態で、卵一個入れると多すぎるって感じる場合は「牛乳」をほんの少し垂らすことで水分を補います。
牛乳は蛋白質が豊富ですので、利用しない手はありません。
- 全体にしっとりした感じで混ぜ合わせることができたら完成です。
着色したい場合は、着色料をごく少量のお湯で溶いて、ベースミックスに垂らし、しっかり混ぜることで着色することが出来ます。
ただし、今回のベースミックスは魚粉やペレット、醤油など、濃い色の材料が多く、色が出にくいので注意してください。 - これでベースを練るところまでは完成ですが、このまますぐに丸めるのではなく、一時間ほど放置してください。
それにより表面が少し乾燥して、より丸めやすくなります。
もし卵や牛乳を入れすぎて、柔らかすぎる状態になってしまったときには、半日ほど放置しておくと適度に乾燥しますので作りやすくなりますが、夏場の気温の高い時には痛みやすいので注意して下さい。
後はソーセージガンで押し出して、ローリングテーブルで丸めて茹でるだけです。
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