香り付け材料考
:2011/03/27 :自作ベイト
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ここでは市販されている香り付けのためのモノに関して色々と書いていこうと思います。
勿論ボイリーを作る際に活用できる香り付けの材料として考えた場合ですが、
具体的に何が良いとかの実例を紹介するのではなく、総論的にどういうものが活用でき、どういうことに注意しなくてはいけないか等を書いていこうと思っています。
香り付けといっても、モノによっては香りだけのものモノもあれば、味も考えられたモノもあります。
ボイリーを自作するために使うのですから、なるべく香りがして、使ったときに味がどうなのかと言うことも考えておかなくてはいけません。
いくら香りが良くても、食べてみると食べ物とはかけ離れた味がするものは、釣りのエサとして使うことはできません。
このことは絶対に忘れないで下さい。
但し、人間の味覚と鯉クンの味覚は違いますので、魚が美味しいと思えるものでも、人間にはとても食べ物と思えないものもありますよね。
その点も忘れないでください。
なお、ここに書くことは、私が知っていることを書き連ねただけですので、その点はご容赦下さい。
まず香り付けができるものとしては大きく分けて三種類あると思っています。
- 人間の食用に作られたもの
- 食用以外で使われるもの
- CarpFishing用に作られたもの
1.人間の食用に作られたもの
この区分の中には鯉釣りで良く使われるバニラエッセンスなどのエッセンス類、香りのするシロップ類もここに含まれます。
また、私が「自作例の紹介」の項でご紹介した「醤油」もこの区分のものです。
この中でも以下のように分類されると思います。
- エッセンスなどの香り付け専用のもの
- シロップ類などの甘味も付けられたもの
- 調味料的なもの
A.エッセンスなどの香り付け専用のもの
エッセンス類は基本的に食品などに香りを付けるためのものであって、あまり味などは考慮されていません。
そもそも、ほんの少量しか入れないことを前提に作られていますので、大量に入れた場合のことを考えていないの
かもしれませんね。
むしろ、その香りの原材料をアルコールやオイルなどに溶かしてあるので、強烈な苦味があったりします。
このエッセンス類を香り付けに使う場合の注意点は、たくさんの量を入れないことが絶対条件です。
確かに、たくさんの量を入れると香りはとても強くなりますが、一方で味自体はとても釣りエサに使用できないもの
になってしまいます。
私も昔、何度か失敗しました。
香りはとても強くなったのに、どうして釣れないのかって…。
B.シロップ類などの甘味も付けられたもの
シロップ類はそのまま食用に使うものなので、一般的には甘味があり、シロップだけでは甘すぎるほどですが、香り自体はエッセンスに比べて若干弱くなってしまいます。
だからと言って、香りを強くしようとたくさんの量を入れてボイリーを作ってしまうと・・・
まるで砂糖菓子のような甘さになってしまうだけでなく、ベースミックスをうまく形作ることすら出来なくなってしまいます。
私はこれもやってしまったことが何度もあります(笑)。
いくらやってもベースミックスを綺麗に形作ることが出来ず、何とか丸められたとしても、ボイルするとイビツになってしまって使い物になりませんでした。
ですから、シロップ類を使う際には、どうしても香りは弱くなることを理解したうえで、あまり大量に入れすぎないことに注意してください。
C.調味料的なもの
醤油やソースなどがこのジャンルになりますが、香り自体はエッセンスなどに比較すると強いとは言えません。
但し、誰でも購入しやすいことや日常的に家庭に置いてあるものという点では使いやすいと云えます。
「自作例の紹介」の場合は、魚粉をメインにしたベースミックスに醤油を入れたので、魚粉の匂いと相乗効果を生んでいました。
つまり、ベースミックスとの相性を考えると、より効果的なものができると思っています。
2.食用以外で使われるもの
この区分では、アロマテラピーに使われるものや、石鹸や化粧水などの香り付けに使われるものが含まれます。
アロマテラピーではオーソドックスな香りのものだけでなく、普段あまり聞いたことの無い香りも多いです。
甘い香りだけではなく、スパイシーな香り、爽やかな香りと、本当に色々な香りがあります。
アロマテラピー用のものはロウソクなどの炎で熱して部屋に香りを漂わせるためにアルコールに香り成分を溶かし込んでいる場合が殆どです。
一方、石鹸や化粧水などに使うものもアルコールやオイルなどに溶かし込まれています。
どちらも食用としての用途を考えていないので、味までは全く考慮されていません。
また、香りの成分そのものがアルコールやオイルなどにしか溶けないものもあるようです。
つまり、大量に入れると、食品ではなくなってしまうって事です。
もう一つ、この区分のものは非常に高価で、大量に入れることは事実上困難ですが…。
これらを使う場合は、卵6個に対して数滴っていうのが許容範囲になってきます。
3.CarpFishing用に作られたもの
この区分にも色々な種類があります。
分けると以下の三つに区分されるのではないかと思っています。
- フックベイツを直接漬け込んだり、スプレーしたりするもの
- ボイリーを自作する時のためのフレーバー
- ベースミックスに混ぜるパウダー状のもの
などがあると思います。
これ以外にもヨーロッパのメーカーでは色々なものが作られているのかもしれませんが、私の知っている限りではこの程度ですのでご容赦下さい。
A.フックベイツを直接漬け込んだり、スプレーしたりするもの
これはそのまま投入するわけですから、味の点も考慮されていると思っています。
ただ、香りを重視するために、味が若干苦くなったりしたとしても、水中に投入しているうちに少しづつ苦味も薄れていくことも考慮してあるのかも知れませんが、その辺りは作るメーカーのさじ加減といったところではないかと思っています。
スプレー式のものは量的なことは別にして、これらのものをボイリーを自作する際に香り付けとして活用することもできるでしょう。
ただ、これもあまり大量に入れすぎると、ベースミックスを丸める際にベトついてしまい形が綺麗に出来なくなりますので、注意なさってください。
B.ボイリーを自作する時のためのフレーバー
これは、あくまでもボイリーを自作する際に、香り付けとして入れることを前提にしてありますので、殆どが香りを重視して作られています。
つまり、香りは強烈ですが、味が苦かったりするものです。
但し、フレーバーはスウィーツ系の甘い香りのものを指しますので、動物系の香りのものは含まれません。
メーカーでも、このフレーバーを使ってボイリーを作っているのでしょうが、この甘い香りのするボイルドベイトは、そのほとんどに甘味が付けられているはずです。
これは勿論味付けの意味もありますが…
それだけではなく、フレーバーの苦味を分からなくする意味も含まれていると思っています。
日本ではボイリーを自作する人が少ないので、販売されていないようですが、ヨーロッパでは「スウィートゥナー」と言われる少量で甘味を付ける液体状のものが売られています。
これはごく少量で砂糖やガムシロップなどよりもはるかに強く甘味を付けることができる甘味料で、高濃度甘味料です。
これを使えばボイリーを作る際にもベトついたりすることもなく、作りやすさが変わらないと思っています。
C.ベースミックスに混ぜるパウダー状のもの
今まで書いてきたように、香り付けをするものもその大多数が液状のものです。
液状のものは、水中への溶出が早いと云えるのでしょうが、その分、長く水中に入れておくと、香りがだんだんなくなってくると考えられているのかもしれませんが、それを補うために粉末状のものも売られています。
これをベースミックスに混ぜて、なおかつ同じ香りのフレーバーなどを入れてボイリーを作ると、香りの溶出を長く持続させることができます。
こういった香りつけのためのものがありますが、相対的にはやはりCarpFishing用に作られたものがやはり香りの点、使いやすさの点では勝っていると思います。
しかしながら、無理にこれらのものを使う必要もないでしょうし、自分で色々考えたもので釣れるなら、こんな楽しいことは無いと思っています。
また、私がここに書いた以外にも色々香りを付けられるものがあるでしょう。
それらを全て私が網羅することはできませんが、どんなものでも香りだけではなく、味はどうなのか、作る時の作りやすさはどうかなどを考慮しながら使ってみてください。
ご自分だけのオリジナルが完成すれば、一日も早くそれを使って釣りをしたくなりますし、もっと効果的にするにはどうすれば良いか考え出すと、それだけでもワクワクしますよね。
色々考えること自体が楽しいですよね。
長々と書いてみましたが…参考になれば良いのですが…。
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