カープロッドでの遠投に大切なこと④
:2019/01/20 :鯉釣り考察
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カープロッドでの遠投のために大切なことの第四弾です。
今回はラインについて説明しようと思います。
細いラインの方が飛ぶ
遠投するためには細いラインの方が有利なことはご存知だと思います。
8号ラインより7号の方が飛距離は伸びるし、6号、5号と細くなるほど距離が伸びます。
これはラインの重さと太さによる空気抵抗、それにラインが太くなるほど硬さがあり、放出される際のリールやガイドの抵抗も生じてくるので、細くて軽いラインの方が有利だからです。
鯉釣りではナイロンラインを使うのが一般的ですが、遠くへ投げることだけを考えると最も飛ぶのはPEラインです。
PEラインとナイロンラインを比較してみるとよくわかります。
メーカーや製法によって若干異なる場合がありますが、一般的にナイロン5号(20lb.)と同等の強さを持つPEラインは1号になります。
ナイロン5号、20lb.だと直径0.375㎜、比重1.14となります。
PEライン1号、20lb.では直径0.171㎜、比重0.97です。
PEラインならこれだけ細くて軽い号数で、ナイロンラインと同等の強さにできるので遠投が可能なのも分かるでしょう。
ただPEラインは比重の軽さゆえに水底に沈めるのが困難なだけでなく、水中で目立つこと、それに伸びがないために瞬間的なショックを吸収できないことから、特殊な場合を除いて鯉釣りの実釣にはあまり適していません。
しかしマーカーなどで底探りをするとき、伸びることのないPEラインは水底の様子をはっきりと伝えてくれるので重宝します。
ちなみに私はマーカー用としてPEの2号を使い、リーダーをセットして使っていますが、この組み合わせでオモリだけをセットして投げると、ナイロン5号とでは飛距離で20m以上違います。
飛距離が足らなければラインの号数を落としてみよう
ラインの号数が小さくなるほど飛距離が伸びるのは理解いただけたと思います。
例えば80m先のポイントに正確に仕掛けを投入するためには、ポイントが深場であれば最低でも85m、理想的には90m投げたいところです。
仕掛けが着水する前のサミング、それに水中沈下中のカーブフォールを考えると、このぐらいの飛距離が欲しいです。
もしあと5m飛距離があればそこまで届くのなら、ラインの号数を1号落としてみましょう。
10m足らないのであれば2号落とすと届く可能性は高まります。
号数を落とした場合、鯉がヒットして取り込めるかどうかは、元々使っていたラインの号数にもよるでしょうし、カカリの有る無し、やり取りの仕方にもよります。
もちろんキャスティングの飛距離をUPさせられれば一番良いのですが、一番簡単なのがラインの号数を落とすことです。
もし今、太いナイロンラインを使っていて飛距離がわずかに足らないのなら、ラインの号数を落とせるかどうかを考えてみましょう。
ラインの号数をどこまで細くして投げられるかを知ろう
細いラインで鯉を釣り上げることができるかどうかは、状況にもよるため一概には言えませんが、号数を落としたラインでフル遠投できるかどうかも重要です。
投げ方にもよりますが、セットアップつまり構えた状態から力任せに一気にフルスイングするようなキャスティングでは6号ラインでも切れてしまいます。
このようなキャスティングでは、もっと細いライン、3号や4号ラインを使っていると簡単に切れてしまうでしょう。
キャスティングのタイプは人それぞれですが、ロッドを加速させるポジションが構えた位置から近いほど細いラインは切れやすくなります。
またロッドを振るスピードが速い人ほど切れやすいでしょう。
もし細糸で遠投するなら、フル遠投した場合に何号ぐらいまでならラインが切れないかを知っておく方が良いでしょう。
ちなみに私の場合、4号ラインならフル遠投しても切れることはありません。
3号ではちょっと無理な場合があります…。
そのため、もし3号ラインを使うなら力糸をセットすればフル遠投できるわけです。
細いラインの遠投で切れてしまうなら力糸を使おう
例えば私のように3号ラインのフル遠投で切れてしまうなら、フル遠投でしか狙えない遠いポイントを攻略したい時には投げ釣り用の力糸をセットするようにしましょう。
これを使えばフルスイングしても余程のことがない限り、切れることはありません。
鯉釣り用の力糸はFOXから「EXOCET」double tapered lineが発売されています。
画像:amazon.co.jp
このリーダーは15lb.から35lb.で作られているようで、さすがにヨーロッパのカープフィッシング用とあって、カーキカラーで作られています。
これでなくとも日本の投げ釣り用テーパーラインが十分使えますが、投げ釣り用に視認性を高めるために派手な色が付けられているものも多いので、透明なナイロンのテーパーラインを使う方がいいですね。
投げ釣り用の力糸でクリアカラーのものとしてはよつあみから「ダイアモンド ウルトラテーパー投」があります。
画像:amazon.co.jp
カープロッドの遠投は難しい
カープロッドの遠投について、ちょっとしたヒントになればと思い色々説明させていただきました。
遠投に最も大事なフォームについてあえて説明しなかったのは、人それぞれの投げ方があり、体格や体力、癖なども全員異なるからです。
小難しいことをあれこれ説明しなくても、遠投は飛べばいいのですから。
キャスティングフォームについて、発展途上の私がお話しできることはありませんが、少しでも遠投の足しになることをお話ししようと思いました。
ちなみに私自身はキャスティング練習を始めたころより、飛距離は格段にUPしていますが、私のオーバースローが全ての人に最適なフォームなのかどうかは分かりません。
ただはっきりしているのは、カープロッドは投げ竿と同じように投げているとそれほど飛ばないということです。
スローテーパーになっているため錘の重さをロッドに乗せるのが難しいですね。
またジギングなどのルアーロッドと同じように投げれば良いのか考え、Youtubeなどでさんざん調べて実践してみましたが、ロッドの長さと重さ、オモリ重量も違うため、あまり参考になりませんでした。
私の感覚としては、カープロッドはちょっと特殊なロッドだって思っています。
カープロッドでの遠投は難しいですが、試行錯誤しながらでも飛ぶようになってくると面白いですよ。
私の記事が読んでくださった方のヒントになり、遠くのポイントも楽に攻略できるようになれば幸いです。
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