カープロッドで飛行線を低くして飛距離を出すキャスティング
:2019/03/05 :鯉釣り考察
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相変わらず釣りに行く時間が作れない私ですが、時間が空いた時に近所の川へキャスティング練習にいくことは続けています。
今までもう何度この場所でキャスティング練習したでしょう。
相当通っていますが、目標とする対岸には届いていません…。
でも新たな発見…というか、発想の転換ができました。
それは上空に障害物があり、その下をくぐった奥に遠投しやすい方法を見つけたということです。
どういうことか詳しく説明しましょう。
45度の飛行線では障害物にぶつかる場所
以前の記事「カープロッドでの遠投に大切なこと①」で、遠投するには45度の角度で投げることが重要だと説明しました。
もちろんこれは遠投にすごく重要なことなのですが、45度の角度で投げると障害物にぶつかってしまうようなポイントの場合、低く投げるしかありません。
しかし低く投げるとどうしても遠いポイントには届かなくなってしまいます。
遠投しないとポイントに届かないのに、遠投できないわけです。
そんな時、飛行線を低く抑えながらも遠投、つまりライナーで投げることができればポイントに届かせることができるはずです。
私のトライしているキャスティングフォーム
今私が取り組んでいるキャスティングフォームは、ショアジギングなどで遠投する際に使われることが多いペンデュラムキャストを取り入れたものです。
ペンデュラムキャストは、身体の前で竿を構えてから、後ろにロッドを振りかぶる動作(バックスイングを取る)で、ルアーやジグ、オモリなどの重みをロッドの先端に乗せてからロッドを振っていくキャスティング方法です。
私が取り組んでいる方法を画像で詳しく説明しましょう。
まず体の正面でロッドを構え、オモリを垂らします。(画像の①)
そこからロッドを頭の真上を通過させていき(画像の②と③)
頭のやや後方の上方にリールが来るまで振りかぶって、オモリの重さが竿に乗るようにし(画像の④)、
そこから剣道の面打ちのように真上から振っています。
苦労した点
このキャスティング方法に取り組んだのは少しでも飛距離が欲しかったからで、事実飛距離は格段に伸びました。
ですが、最初の頃は45度の角度で投げることができませんでした。
オモリの飛行線が低く、水面と平行に一直線に飛んでいきます。
飛距離そのものはそれまでよりも飛んでいましたが、オモリが水面に急角度で突き刺さるため、実釣では使えないと思っていました。
そこで今はオモリを後ろに振る動作をゆっくりにすることで、オモリが大きく後ろで跳ね上がりすぎないようにして投げています。
ロッドにオモリの重さを乗せるというより、長い垂らしが地面に着かなければ良いという考えに切り替えたわけです。
今のところはこれが成功して飛距離を出すことに成功しています。
つまりこういうことです。
現在はオモリがAの角度になるようにして振りかぶっていますが、初期の頃はなるべくオモリを遠くに振れるよう(Bの角度になるよう)に、バックスイングを早くしていたわけです。
ペンデュラムキャストの欠点
ペンデュラムキャストはオモリを後ろに振ることで、ロッドにオモリの重さを乗せることができるので、ロッドの反発を最大限生かせ、飛距離も伸びるようになります。
しかし後ろにオモリを振った際のオモリの位置(糸の角度)によっては、45度の角度で投げられず、飛行線が低くなってしまうのが欠点ともいえます。
つまりオモリによってできるラインの角度と、その位置からロッドを振った時のオモリの飛ぶ角度はほぼ同じになるからです。
この飛行船の角度よりも意図的に低いライナーで投げることはできますが、高く投げることは、スッポ抜け以外では無理です。
スッポ抜けは飛距離が出ませんし、ミスキャストですから除外して考えてください。
逆転の発想をしてみると
私がキャスティング練習にペンデュラムキャストの要素を取り入れた初期の頃は、飛距離を求めるあまり、オモリを後ろに跳ね上げ過ぎていたわけです。
そしてその状態で投げると、低いライナーで勢いよく飛んでいくのが当然でした。
しかしこの現象を逆手に取れば、低い角度である程度の飛距離を確保できるということであり、上空に障害物があっても、その奥にあるポイントまでリグを投げ入れることができるということです。
普通ならスイング中にラインを放出するタイミングが高い・低いに大きく影響するのが、バックスイング時のオモリの跳ね上げ角度によって飛行線の高さを変えることができるわけです。
竿とオモリの角度を大きくしていくほど、飛行線の角度は低くなっていきますから、ポイントの状況に合わせてオモリの振り幅を変えていけばいいわけです。
ライナーで低く投げる場合に知っておいてほしいこと
低い角度で飛距離を出せる方法をご紹介しましたが、この投法はいきなりやっても成功しません。
オモリを振っていく時にラインが絶対に緩まない、張った状態を常に保っておく必要があります。
もしラインがたわんでしまうと、穂先にラインが絡まってしまう可能性があります。
絡まった状態で竿をフルスイングするとティップが折れたり、ガイドが破損する危険性があります。
ラインがたるまないようにバックスイングを取るのが難しいので、練習してから実践で使ってみてください。
そしてもうひとつはリグです。
低いライナーで投げるので、水面にかなりの勢いで着水します。
通常のリグではおそらく絡んでしまうでしょうから、絡みにくいヘリコプターリグを使うべきでしょう。
また着水音も大きくなってしまうので、鯉を散らさないよう、着水前にやや強めのサミングをする必要があるかもしれません。
遠投の一つの方法として
前方に木や橋脚などの障害物があり、その下をくぐって遠投したい場合、紹介したキャスティング方法でなくても、サイドスローなどでクリアしていくこともできるでしょう。
ただサイドスローでも正確に、しかも飛距離を出すためには相当な練習が必要です。
他にも色々なキャスティング方法をマスターしていれば良いのかもしれません。
サイドスローでも右側からだけでなく、左側からのサイドスローができればポイントの選択肢が広がるかもしれません。
アンダースロー気味の投げ方もできるはずです。
キャスティングの方法は色々あるでしょうから、今回の投法はその一つとして、私の引き出しの中に入れておこうと思います。
ブログを読んでくださった方の参考になればと思います。
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